法定相続情報一覧図で手続きを簡素化する

法定相続情報一覧図で手続きを簡素化する

2022年1月20日

相続の手続きで、手間がかかるのが、戸籍謄本や除籍謄本、住民票等を取得して、集めることです。

相続人が数名程度ならそれほどでもないのですが、兄弟姉妹やその子供が相続人であったりすると、調べて戸籍を集めるだけでも、早くて1か月はかかります。日本中に本籍地が飛んでいることも珍しくありません。

この不便さを解消するために、便利な制度ができました。

それは『法定相続情報証明制度』です。

これは、亡くなられた方(被相続人)とその相続人の戸籍や住民票を1回集めて、それを相続情報一覧図として作成し、申出人が法務局に届けます。申出人になれるのは、相続人の他、行政書士等の専門家です。

申出後、約2週間ぐらいで、法務局の証明印が押された、法定相続情報一覧図が交付されます。

銀行預金解約、不動産の名義変更、年金、その他各種窓口での相続手続きには、基本的には集めた戸籍類(戸籍の束)をその都度提出する必要がありましたが、この法定相続情報一覧図があれば、これを提出するだけで済みます。

しかも、これは無料で何通でも交付可能です。

とても便利なものですので、ぜひこの制度をご活用ください。